Plant 09
発見! 火星でも
水は循環する
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「火星には水がある」
そう聞いて、どんな光景を想像するでしょう ?
火星といえば、寒さと乾燥の星。地表にある水の大半は凍りついています。
氷が水蒸気になり、氷雲になり、氷の粒となって地表へ降り注ぐ。
一方で、かつては温暖で、川や湖があった形跡もあります。
では、大量の水はどこへ行ったのか。
この石は、まさに、その謎をとく鍵。
2000年に日本の南極観測隊が発見した、世界最大級の火星の隕石です。
解析の結果、水がなければ生成されない鉱物が発見されました。
さらに昨年、アメリカの研究チームから「火星の地下に、大量の水が液体として存在している」という研究結果が発表されました。
水がある。
それは、火星に生態系が育まれる可能性をも示す、驚くべき発見だったのです。
初めて一般に広く公開される、この世界最大級の火星の石。
左手の壁には、直に触れられる石のかけらもあります。
人類が火星で暮らせる日が来るかもしれない。
そんな未来のはじまりを、間近で感じてみてください。